2009年10月24日

『バーン・アフター・リーディング』(2008・アメリカ)

burnafterreading.jpgイーサン・コーエン、ジョエル・コーエン監督
ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、ブラッド・ピット、ティルダ・スウィントン

 アル中が原因でCIAを辞めさせられたオズボーンは、意趣返しにと暴露本を執筆中。一方、エロオヤジの財務省連邦保安官ハリーと不倫中の妻ケイティは、秘かに計画している離婚を有利に進めるべく、オズボーンのパソコンをまるまるCD-ROMにコピーする。ところが、ひょんなことからそのCD-ROMがフィットネスセンターで働くiPod中毒の能天気男チャドの手に。彼は整形費用が欲しくてたまらない同僚のリンダと共謀し、CD-ROMをネタにオズボーンを脅迫しようと浅はかな計画を立てるのだが…。


「ブラック・ジョーク」ってなんだろう。人が死ぬから「ブラック」なんだろうか。単純に面白い映画なのだけど。この兄弟の映画は、ただふざけているだけだと思っているのだけども、今回は「社会派骨太サスペンス」のカメラワークを使ってふざけている。音楽も、重々しいのに、あえてしている。ていうか、いつもしている。「ブラッド・シンプル」から、いつもこの作曲家みたいだ。

最近好きなティルダ・スウィントンだけども、本作の中ではそこまで見せ場がない。まあ、そりゃ、マルコヴィッチやマクドーマンドに食われる。彼らの怪演はとんでもないのだ。しょうがない。
posted by tsuyoshi at 22:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月28日

『DISCO』(2008・フランス)

disco.jpgファビアン・オンテニアンテ監督
フランク・デュボスク、エマニュエル・ベアール、サミュエル・ル・ビアン、アベス・ザーマニ

ノルマンディーの港町ル・アーヴル。かつてディスコ・ブーム真っ只中に青春を謳歌し、“ビー・キング”というトリオでダンス・フロアを席巻していたディディエ、ウォルター、ヌヌイユもいまや40歳の中年男。それぞれに、家庭や仕事に悩みを抱え、冴えない日々を送っていた。そんなある日、地元のクラブで20年ぶりとなるダンス・コンテストが開催されることに。トリオのリーダー、ディディエは、優勝の副賞がオーストラリア旅行と知り、息子とのバカンスを夢見て出場を決意、ウォルター、ヌヌイユを強引に誘う。そして、なまった身体を鍛え直すべく、なぜかバレエ教室へ通い始めるディディエだったが…。


ひさしぶりにゆっくりと映画を観た。素敵な映画であった。『天使にラブソング』に属する種類の映画なので、見ている側に選択肢はない。絶対にいい映画だと思う種類のものである。出来レース。しかしそういった種類の作品の中でも、これは肩の力が抜けていて、素敵であった。サタデーナイトフィーバー、エマニュエル・べアールという選択肢が良い。
posted by tsuyoshi at 18:44| Comment(5) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月23日

『キサラギ』(2007・日本)

kisaragi.jpg佐藤祐市監督
小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之

マイナーなグラビアアイドル、如月ミキが焼身自殺を遂げてから1年が過ぎた。彼女のファンサイトでは一周忌のオフ会を開催することに。集まったのは、サイト管理人の家元とサイトの常連、オダ・ユージ、スネーク、安男、いちご娘という5人の男たち。初めて直に顔を合わせた彼らは、ミキの思い出に浸り、自慢話で盛り上がる。明るかったミキの自殺という事実に釈然としない気持ちを持ち続けていた5人。そしてオダ・ユージの“彼女は殺されたんだ”という発言を境に、彼らはミキの死の真相を巡って怒涛の推理を展開していくが…。


どうかなあ、ストーリーとしては、確かにどんでん返しだけど、まあありえるどんでん返しだよ、という感じだ。もはや、ふつうのどんでん返しじゃ物足りない。
演技的には、やっぱり、小出恵介が1人、ちょっと足を引っ張っている感じがある。でもまあ彼を責めるのもかわいそうな話で、そういう役柄だからしょうがないのもある。
もともとは舞台だったんだっけ?舞台で観れば、なんの文句もなく、満足して劇場を後に出来るような作品である。まあでも確かに、最後はちょっと感動したけれども。最近の俺は、日本映画の方が感動する。
日本を馬鹿にしているわけではなくて、そもそもの母体数の問題で、洋画のほうがいい映画は多いはずなのだ。しかし、それにしては、日本映画を観て泣く確率が高い。なんでだろう。もうちょっと考えれば、何かしらの仮説を立てられそうなのだけれども、一気に10個の記事を書いて、もう疲れてめんどくさいからやめる。
posted by tsuyoshi at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ブラッド・シンプル』(1984・アメリカ)

bloodsimple.jpgジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督

ジョン・ゲッツ、フランシス・マクドーマンド、ダン・ヘダヤ、M・エメット・ウォルシュ

ある酒屋の主人が一人の私立探偵に従業員レイと浮気中の妻アビーの殺害を依頼する。しかし探偵は裏切り、主人を殺し金を奪って逃走。一方、レイは現場に落ちていたアビーの銃より彼女が殺したと勘違いし……。「赤ちゃん泥棒」から「未来は今」まで、後のコーエン作品に共通するすべての萌芽はここにある。


時代柄、荒い部分も多いけれども、淡々とした緊張感なのにポップなカメラワークの映像は、ちゃんとコーエン兄弟。生き埋め、とどめを刺さない、ってのは、怖いですね。殺そうとした相手に最も恨まれるわけである。
posted by tsuyoshi at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ハッピーフライト』(2008・日本)

happyflight.jpg矢口史靖監督
田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、田畑智子、寺島しのぶ

機長昇格を目指す副操縦士の鈴木和博は、いよいよ乗客を乗せた実機での最終訓練に挑もうとしていた。そんな彼が乗り込む飛行機は、ホノルル行き1980便。ただでさえ緊張しているところへ、試験教官が威圧感バリバリの原田教官に急遽変更となったことで、その緊張は早くも頂点に。一方、同じ便にはこれが国際線デビューとなる新人キャビンアテンダント、斎藤悦子の姿も。そんな中、空港カウンターではグランドスタッフの木村菜採が乗客のクレーム対応に追われ、さらに整備場でも若手整備士が離陸時刻に遅れまいと必死のメンテナンスを続けていた。他のすべてのスタッフもまた、1980便を定刻に離陸させ、ホノルルまで安全に運行できるよう、それぞれの持ち場で懸命に仕事をこなしていたのだが…。


CAや整備員の仕事のプライドを観ていたら、なぜかずっと涙目だった。真剣な場面でも、常にどこか気楽な笑いを挿入しているのがまた好感を持てる。特に何が起こるというわけでもないのだけれども、映画になるほどの事件ではないのだけれども、それをうまいことまとめて面白くしてしまうのは、巧みな技術であると言える。
いつもは田畑智子がやるはずのキャラクターが、世代交代。平岩紙ちゃんである。
posted by tsuyoshi at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『アイデンティティー』

identity.jpgジェームズ・マンゴールド監督
ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、レベッカ・デモーネイ、アマンダ・ピート

激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。管理人ラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が飛び込んでくる。彼、ジョージは息子ティミーを伴い、交通事故で大ケガをした妻アリスを運び込む。救助を要請しようとするが電話は不通だった。アリスをはねたのは女優キャロラインの運転手で元警官のエド。彼は助けを呼びに病院へ向け車を走らせるが、途中で立ち往生し、やむなくモーテルへ引き返すことに…。ある時、ある一室で、既に死刑判決の下った事件について再審理が行われようとしている。ポイントとなっているのは、その事件の連続殺人犯である囚人が書いた日記だった。


いろんなどんでん返しがあったけれども、最初からどんでん返しがあるもんだと構えて観てしまうから、びっくりはしなかった。しかし面白い。仕掛けが二重になっていて。教科書通りのミステリーと見せかけて、ああいうことだったのである。まあしかし、全く予想だにしなかった、というレベルではない。
ジョン・キューザックは、メジャーなものには出ないくせに、出た映画は例外なく面白い、信用のできる俳優。しかし、それ以外には、レイ・リオッタも、とくに見せ場はなかった。もっといろいろと見せられそうな展開だったのだけれども。
posted by tsuyoshi at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

『ブレイド2』(2002・アメリカ)

blade2.jpgギレルモ・デル・トロ監督
ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、ルーク・ゴス、ロン・パールマン

あれから一年後。いまもブレイドは呪われた運命に復讐すべく武器発明の天才、スカッドを相棒にヴァンパイア・ハントを続けていた。そんなある日、ブレイドのもとに宿敵ヴァンパイア、ダマスキノスの娘がやってきて休戦を持ちかけてきた。かつてない最強の敵が出現したのだ。その敵とはスーパー・ヴァンパイア“死神族(リーパーズ)”。リーパー菌に冒された彼らは、超人的な運動能力とパワーを備え、ひたすらに血を吸い尽くし、旧世代ヴァンパイアをも餌食にしてしまうのだ。そんな強大な敵を前にブレイドはダマスキノスらとチームを結成、リーパーズ撃退に乗り出すのだった……。


ギレルモ・デル・トロの特撮は素晴らしい。完成形である。数カ所、いくつか動きのぎこちないCGはあるけれども、それも7年前の話。今では問題なくなっていることであろう。事実、ヘルボーイ2でそうだし。
そのヘルボーイでヌアダ王子役をやっていたルーク・ゴスが、今回も進化したヴァンパイヤ役をやっているが、白塗りのこういうのが似合ってかっこいい。
posted by tsuyoshi at 03:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月22日

『幻影師アイゼンハイム』(2008・アメリカ/チェコ)

illusionist.jpgニール・バーガー監督
エドワード・ノートン、ポール・ジアマッティ、ルーファス・シーウェル、ジェシカ・ビール

19世紀末、ハプスブルグ帝国終末期のウィーン。イリュージョンが見せ物として隆盛を誇る中、天才と評され絶大な人気を集める幻影師、アイゼンハイム。ある日、評判を聞きつけた皇太子レオポルドが観覧に訪れる。ショーの途中、皇太子が同伴していた婚約者を舞台に招いたアイゼンハイムは、彼女が幼なじみのソフィと気づき動揺する。かつて2人は互いに愛し合いながらも、階級の壁の前に引き離されてしまったのだった。そんなアイゼンハイムは王宮に招かれた際、皇太子の前で挑発的な態度に出る。これに逆上した皇太子は、自らに仕える警部ウールにアイゼンハイムの追い落としを命じるのだったが…。


これも時代劇だけど、良かった。最初から最後まで静かだったが、どうやら俺はそういう映画の方が引き込まれるようだ。最近、うるさい映画は眠くなるのだよね。無理矢理なトリックのあるストーリーだけれども、ジアマッティの爽快な笑顔で全てうやむやにして終わる。
そして、たまたま、『ロック・ユー』でも悪役だったルーファス・シーウェル、いいですね。どっちもぜんぜん違うキャラで、いい悪役を演じている。今後いっぱい活躍するんじゃねえかな。
posted by tsuyoshi at 23:21| Comment(0) | TrackBack(1) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』

hellboy2.jpgギレルモ・デル・トロ監督
ロン・パールマン、セルマ・ブレア、ダグ・ジョーンズ、ルーク・ゴス、アンナ・ウォルトン

遥か昔、エルフ族と人間は地球の支配を巡って壮絶な戦いを繰り広げていた。やがてエルフの王は最強の鋼鉄兵団“ゴールデン・アーミー”を生み出すが、そのあまりの戦闘力に心を痛めた王みずからがそれを封印、人間と休戦協定を結ぶ。以来、ゴールデン・アーミー復活の魔力を持つ王冠は3つに分散され、決して1つになることはなかった──。超常現象捜査防衛局(BPRD)の凄腕エージェントとして人間のために魔物退治にあたっているヘルボーイ。目下、同僚であり恋人でもあるリズとの関係に頭を悩ませる日々。そんなある夜、マンハッタンの古美術オークション会場が何者かに襲撃される事件が発生、さっそくヘルボーイは相棒のエイブ、そしてリズと共に現場に急行する。そして、そこにいた凶暴なトゥース・フェアリーの群れを何とか退治した一行は、事件の手がかりを求めて妖精や魔物たちが跋扈するニューヨークの地下世界“トロール市場”に潜入する。やがて、エルフのヌアダ王子がゴールデン・アーミーの復活を目論んでいることを知ったヘルボーイたちは、人類を守るためその恐るべき計画の阻止に立ち上がるのだったが…。


期待通り。いいですね。この人の映画は、特殊メイクもCGも、ワイヤーアクションも全て、しょぼいところが1つもない。ルーカスやスピルバーグの映画もそうだけれども、彼らの映画とは違って、クリーチャーやアクションのセンスがよい。ウォシャウスキー兄弟よりも遊び心がある。すごい。
posted by tsuyoshi at 18:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月19日

『許されざる者』(1992・アメリカ)

unforgiven.jpgクリント・イーストウッド監督
クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、ジェームズ・ウールヴェット、フランシス・フィッシャー

荒事からは足を洗っていたウィリアム・マニーの元へ若いガンマンが訪れる。娼婦に傷を負わせ賞金をかけられた無法者を追うためだ。マニーのかつての相棒ネッドを加えた3人は追跡行に出かけるが、その頃、町の実力者の保安官ビルは疎ましい賞金稼ぎたちを袋叩きにしているところだった。


西部劇が食わず嫌い。というか、「西部劇」の定義ってなんだろうか。そして、本作は西部劇にあたるんだろうか。予想通り、始終薄暗い映像で、淡々としぶく話が進むだけだった。『ミスティック・リバー』を観てから、いまいち好きになれなかったイーストウッドだけども、その原点はここにあったんだなあと実感。人の生き死に、義理人情、救われなさ、そういうのは、西部劇の精神だったのだ。だから嫌いだったのだ。でも、いくつかそういう映画に触れてきた俺は、免疫がついてきたのかもしれないけれども、昔程いやではなくて、不思議と、むしろ飽きずに観られた。これが大人になるということか。
posted by tsuyoshi at 21:45| Comment(0) | TrackBack(1) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

『ブロークン・フラワーズ』(2005・アメリカ)

brokenflowers.jpgジム・ジャームッシュ監督
ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランシス・コンロイ、ジェシカ・ラング、ティルダ・スウィントン、ジュリー・デルピー

かつては多くの女性と恋愛を楽しんだ元プレイボーイのドン・ジョンストンは、中年となった現在も勝手気ままな独身生活を送る日々。そんなドンに恋人のシェリーも愛想を尽かして出ていった。そこへ、差出人不明のピンクの手紙が届く。便せんには“あなたと別れて20年、あなたの息子はもうすぐ19歳になります”と書かれていた。それを聞いた親友のウィンストンは、お節介にもドンが当時付き合っていた女性たちを訪ねて回る旅を段取りしてしまう。そして、気乗りのしないドンを強引に息子探しの旅へと送り出すのだった。


ロードムービー嫌いだ、と思い込んでいるけども、別にそうではないのかな。むしろ、ロードムービーたるロードムービーを、俺はいくつ観たことがあるんだろうか。しかも、何度か観たし、それぞれ割と面白かったこともある。
とりあえず、これは退屈ではなかった。わかりやすいストーリーで、ちゃんとしたストーリーがあるからだろうか。ビル・マーレイがひたすらとぼけた顔をしているからだろうか。ジム・ジャームッシュは、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を観たんだったかなあ。しかし、なんの記憶も印象もないから、観てないに等しい。それ以外は、確実に観てない。おしゃれぶった映画を作る奴だ、という印象があったから、どうも手が出なかった。別に彼がおしゃれぶってるわけじゃない。観る奴におしゃれぶった奴が多いだけなんだ。
今回、そんな偏見がある中、借りようと思ったのは、ティルダ・スウィントンが出ているからだったのだけども、そんな中彼女は、キャスト一覧を観なきゃ分かんない風貌で現れた。
まあでも、いい話である。スカし方がうまい。そして、いろいろともやもや考えさせられる。


と思ったら、最後の車の男、あれ、俳優ビル・マーレイの実の息子らしいじゃねえの。そうなると、話は一気に逆転してくる。青年を観るたびに、これが実は息子なんじゃねえか、と思わせといて、最後の最後で楽屋オチ。一筋縄では行かない、とんでもない監督だ、こいつ。
posted by tsuyoshi at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月01日

『デッド・フィッシュ』(2004・イギリス/ドイツ)

deadfish.jpgチャーリー・スタドラー監督
ゲイリー・オールドマン、アンドリュー・リー=ヴォッツ、エレナ・アナヤ、ロバート・カーライル、テレンス・スタンプ

鍵職人のクラインと彼女のミミが駅で別れ話をしてて、その後実家に帰ろうとしたミミはひったくりにあう。追いかける彼女。するとたまたま居合わせた殺し屋リンチに取り返してもらえるが、その際にクラインとリンチの携帯電話が逆になってしまう、という話。


ネットのどこを探しても、あらすじが出て来ないのだ。自分で書いたのは久しぶりだけども、映画のあらすじって相変わらず難しいよね。allcinemaの人たちはがんばっている。
イギリス映画の傾向がだいたい分かってきたけども、基本コメディなんだろう。コメディというか、コントだ。昨日見たリドリー・スコットとは大違い。そしてこっちの方が好き。
主人公の若者がしょぼい顔をしている。ゲイリーは相変わらずいい感じ。ロバート・カーライルはあんまり見せ場がなくて、いなくても別にストーリーは成り立つけれど、でも観終わった後にとても印象に残る。始終あのテンションを一貫していたのが面白い。
posted by tsuyoshi at 16:22| Comment(0) | TrackBack(2) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月17日

『ブラインドネス』(2008・日本/ブラジル/カナダ)

blindness.jpgフェルナンド・メイレレス監督
ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃、アリシー・ブラガー、ダニー・グローヴァー、ガエル・ガルシア・ベルナル

ある日、車を運転していた日本人の男が突然視力を失い、目の前が真っ白になる事態に見舞われる。しかし、彼を診た医者によれば、眼球に異常はなく原因は不明だった。その後、同様の患者が各地で続出、混乱が広がっていく。感染症の疑いが濃厚となり、政府は緊急隔離政策を発動し、発症者を片っ端からかつて精神病院だった隔離病棟へと強制収容していく。最初の患者を診た医者もやはり失明し、隔離病棟送りとなるが、その際、医者の妻は自分も失明したフリをして夫に付き添うのだった。彼女だけは、なぜか失明を免れていたのだ。こうしてただ一人、目が見えていながら隔離病棟内に入り込んだ医者の妻は、やがて想像を絶する惨状を目の当たりにするのだが…。


ありそうで、なかなかないアイデアの話。『ナイロビの蜂』ははずれだったけども、今回は当たりだ。役者陣も好演しており、伊勢谷・木村もはずかしくないことになっている。
隔離施設は、「盲目なこの世界」を皮肉ってるわけでしょう。まあそれはそれでいいんだけども、外に出てからの終末的な、ゾンビ的な町並みは、ここ最近では一番いい感じですね。最後もさわやかだし、観る価値あり。
posted by tsuyoshi at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月03日

『地獄の黙示録』(1979・アメリカ)

apocalypsenow.jpgフランシス・フォード・コッポラ監督
マーティン・シーン、アルバート・ホール、フレデリック・フォレスト、ローレンス・フィッシュバーン、サム・ボトムズ、マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル、デニス・ホッパー

 ジャングル奥地に自分の王国を築いた、カーツ大佐の暗殺を命じられるウィラード大尉。道中、様々なベトナム戦争の惨状を目の当たりにしながら、ウィラードは4人の部下と共に哨戒艇で川を上っていく……。


戦争映画ってどれもおんなじようなことなんだろうなあと思って、今まで敬遠していたけども、もちろん違うのだ。ずっとドンパチしているだけだと思ってしまうけど、そんなわけはなくて、それぞれ個人的なドラマがある。さいきん『プラトーン』も観て、当たり前だけど、扱う事件は一緒でも、題材もテーマも、演出の方法もぜんぶ、全く異なる。
この映画は、戦争だからこそ逆にありがちな個人的な話にはせず、しっかりと社会的な問題から目を背けない。一個ずついろんな状況に出会って行く冒険映画の様相を呈しつつ、ちゃんとエロシーンや大掛かりな爆破もあり、見ている人を飽きさせないようにしている姿勢が伺える。
強烈な印象を残すのは、最初しか出て来ないロバート・デュバル。サーフィンが好き。最初の公開ではカットだったわけだ。その方が良い。クレジットの最初に名前が出て来るマーロン・ブランドは、いつまでたっても出て来ない。出てきたと思ったら、わりと普通のおっさんで、そこまで圧倒されることはなかった。

途中のフランス人が出て来るエピソ―ドは、これ必要か?という感じ。長丁場、ちょっと集中が途切れた。と思ったら、俺が観てたのが「完全版」だったのね。最初の公開のときにはないシーンらしい。そのほうがよい。ラストも違うみたいだけど、どうだろうな。
posted by tsuyoshi at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月31日

『ダーウィン・アワード』(2006・アメリカ)

darwinawards.jpgフィン・テイラー監督
ジョセフ・ファインズ、ウィノナ・ライダー、ジュリエット・ルイス、クリス・ペン

 優秀なプロファイラーのマイケル・バロウズは血を見ると失神してしまう欠点のためにヘマをやらかし警察をクビになってしまう。そんなマイケルは、あまりにも愚かな死に方をした人を称えるインターネットの“ダーウィン賞”にハマっていた。ある時彼は、この賞で取り上げられているような人たちが保険会社に莫大な損害を与えていると確信、自分のプロファイリング能力でそのリスクを回避できると保険会社に自分を売り込むのだった。会社側はそれを証明できれば採用すると約束。こうしてマイケルは、保険調査員のシリをパートナーに、全米各地のダーウィン賞候補の再調査に向かうのだったが…。


宣伝の仕方を間違えただけで、以外と馬鹿馬鹿しくないんだろうなあと思ったが、まさにその通り。安っぽすぎもせず、ちゃんとした映画。いい感じにまとまっている。ウィノナ・ライダーが好演。完全復活だ。
posted by tsuyoshi at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月29日

『ゲットスマート』(2008・アメリカ)

getsmart.jpgピーター・シーガル監督
スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ、ドゥウェイン・ジョンソン、アラン・アーキン、テレンス・スタンプ

アメリカの極秘諜報機関“コントロール”に所属する敏腕分析官マックスウェル・スマート。彼は40種類もの言語を自在に操り、些細な重要情報のヒントも見逃さない脅威の分析能力を持つため、これまで憧れのエージェントへの昇格を見送られていた。そんなある日、コントロールの本部が世界征服を企む国際犯罪組織“カオス”の襲撃に遭い、全エージェントの顔と身元が割れてしまう事態に。そこで急遽、敵に顔が知られていないスマートがエージェントに昇格するのだった。エージェント“86”となったスマートとコンビを組むのは、整形手術によって新しい顔を手に入れた男勝りの美人エージェント99。2人はカオスの陰謀を阻止するため、さっそく極秘任務に就くのだが…。


ここ最近の新作DVDでいちばん見たかった作品。もっと馬鹿馬鹿しい笑いが満載だと思っていたのだけど、そこまででもなかったが、逆に笑いなしでも通用するアクション満載で、けっこう楽しめた。
スティーヴ・カレルの長所は、他のコメディアンと違って、くだらないことをポーカーフェイスにまじめにやってしまうスキルが秀逸で、アメリカ映画にしてはちゃんとシュールな笑いを起こすところ。
そして、ヒロインがアン・ハサウェイなのもよし。こういう映画では、日本では誰も知らないようなテレビドラマ女優が出て来ることが多いのだけども、この人いいですね。俺同い歳だ。
posted by tsuyoshi at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月27日

『ぐるりのこと。』(2008・日本)

gururinokoto.jpg橋口亮輔監督
木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島進、柄本明、寺田農

1993年。小さな出版社に勤める几帳面な性格の妻・翔子と根は優しいけど優柔不断で生活力に乏しい夫・カナオ。2人は初めての子どもの誕生を控え、それなりに幸せな日々を送っていた。日本画家を目指しながら靴修理屋でバイトをしていたカナオは、先輩から法廷画家の仕事をもらう。戸惑いながらも少しずつ仕事を覚えていくカナオ。そんなある日、生まれたばかりの子どもが亡くなるという悲劇が2人を襲う。悲しみのあまり、翔子は次第にうつになっていく。そんな翔子を静かに見守るカナオ。一方で彼は法廷画家として、連続幼女誘拐殺人事件や地下鉄毒ガス事件といった様々な大事件の裏側を目の当たりにしていくのだが…。


これも個性的な映画だった。木村多江の熱演が評価されているが、まああれくらいできる女優さんはいる。しかし、このリリーさんは、役のキャラも、そしてどこまでが演技かわからないたたずまいも、他に類がない。
言葉にできないような、いやーな空気を映像で表すのが上手い。この夫婦の周りには、ほんとに嫌なことばかりが巻き起こった。その最もさいたるものが嫁の鬱。しかしこの旦那がすごいのだね。この監督も本作を撮る前に鬱病になっていたらしい。おそらく、そばにいて欲しい理想像がこういうのなんだろう。
法廷画家ってのが、良い設定を思いついたものだ。世間を揺るがす気持ち悪い事件と、身近な現実を対照的に繰り出すことで、映画に良いリズムができています。
posted by tsuyoshi at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月24日

『僕らのミライへ逆回転』(2008・アメリカ)

bekindrewind.jpgミシェル・ゴンドリー監督
ジャック・ブラック、モス・デフ、メロニー・ディアス、ダニー・グローヴァー

まじめな青年マイクが働く小さな町のおんぼろレンタルビデオ店“ビー・カインド・リワインド”。時代に取り残された同店にも再開発の波が押し寄せ、いよいよ取り壊しの危機に。そんなある日、店を空ける店長に留守を任されたマイクだったが、幼なじみのトラブルメイカー、ジェリーのせいで、商品のVHSビデオが全てダメになってしまう。あわてた2人は、ビデオカメラ片手にダンボールや廃材を使って「ゴーストバスターズ」や「ラッシュアワー2」をリメイクし急場をしのぐ。オリジナルとは似ても似つかないチープな手作りビデオだったが、いつしかそれが評判を呼び、2人は町の住人たちを巻き込み「ロボコップ」や「2001年宇宙の旅」、「ドライビング Miss デイジー」といったハリウッドの名作、ヒット作を次々と勝手にリメイクし始めるのだったが…。


温かい映画で、結構泣いた。『ニューシネマパラダイス』の様相を呈するような感動作なのだけど、しょうもなくて馬鹿馬鹿しい。この監督はいつもいい仕事をする。ぜんぜん派手じゃないのに独りよがりの奇抜な作品にするではなく、大衆向けにしながらも、最終的には個性的な映像なのに心を打つストーリーにする。
しかし、とにかく、地味なのである。だからあんまし話題にもならなくて儲からない。
でも、それでいいんだろうと思われる。こういうスタンスだからこそ、彼の映画は特別でい続ける。
posted by tsuyoshi at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月10日

『スピード・レーサー』(2008・アメリカ)

speedracer.jpgアンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー監督
エミール・ハーシュ、クリスティナ・リッチ、ジョン・グッドマン、スーザン・サランドン、ロジャー・アラム、RAIN(ピ)

 愛する家族と共にレース事業に携わり、父の設計した“マッハ5”を愛車に天性のハンドルさばきでライバルたちを圧倒するスピード・レーサー。彼は、レース中に命を落とした兄で真のライバル、レックスの遺志を継ぐべくレーストラックを疾走していた。そんなある日、ロイヤルトン・インダストリーズから好条件のオファーが舞い込む。しかし、スピードがこれを断ったことから、不正まみれのロイヤルトンはマッハ5に二度とゴールさせないと脅しをかけてくるのだった。スピードはレースでロイヤルトンを打ち負かすことが最善の道と決め、家族と恋人トリクシーに支えられながら正体不明のレーサーXと手を組み、兄の命を奪ったクロスカントリー・ラリーに出場するが…。


ウォシャウスキー監督がこういう軽いコメディタッチなものを作ったのは、とても意味のあることである。しかもこのタイミングが最適。まあ、どうもコメディのセンスがいまいちで、他の人にくらべていききった笑いを生むことはできてないんだけども、予告編だけ観ていたらわりとしょぼかったポップなCGは、ドラマを含めて観ればどうってことなかった。よく観ると、とても手の込んだ映像である。全ての場転が面倒くさいCGを使っている。
その卓越したCGがなくとも、ベタで良い、重くない感動作だ。何度か泣いた。
posted by tsuyoshi at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月03日

『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(2007・イギリス/フランス)

hotfuzz.jpgエドガー・ライト監督
サイモン・ベッグ、ニック・フロスト、ジム・ブロードベンド

 首都ロンドンで日夜市民の安全を守り続ける勤勉な警察官、ニコラス・エンジェル巡査。その活躍ぶりは誰もが認めるところ。しかし、あまりにも優秀すぎるがゆえに同僚たちの反感を買い、ついにはのどかな田舎町サンドフォードの警察署に左遷されてしまう。事件らしい事件も起こらず途方に暮れるニコラス。おまけに、無理やり組まされた相棒のダニーは脳天気な上に無類の警察映画オタクで、映画と現実を混同してはニコラスを辟易させる。そんな中、突然彼らの周囲で明らかに不審な死が相次いで発生する。ところが町の人々は事故だと言って心配する様子もない。仕方なく、単独で捜査を進めるニコラスだったが…。


前作でゾンビ映画をうまいこと踏襲した製作陣が、今回はバッドボーイズみたいなハリウッドアクション映画をやってみた。期待通り面白い。イギリスはやる国だ。ふざけ具合のバランスが良い。アメリカ映画や、日本の東宝松竹的なメジャーなやつがスタンダードだという感覚を持つ観客にとって、こういうのは定期的に意外性を得られるから、引き込まれて観てしまうよね。
ストーリーなんてどうでもいいのだ。ほんとに。数時間前に『クライマーズハイ』を観て、熱く働こうかな、とちょっと感化されていた俺は、この映画を観て、また馬鹿馬鹿しくなった。
posted by tsuyoshi at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 4点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする